扇 ね ぷ た


 台の上に額灯篭を置き、その上に開き灯篭、そのまた上に扇形の灯篭がのせられ、
表面の鏡の部分に英雄組み討ちの図、裏は中央を縦長方形に区画した「見送り」があり、この中に鏡絵にちなんだ人物絵、主に唐美人を描くのが喜ばれている。

 そして見送りの覆輪には雲を描き、左右の空間に「豪気堂々」「忠勇義烈」などの文字を達筆するか、虎や牡丹に唐獅子などの絵を描く。脇面には「石役無用」とか、そのねぷた組の町名か所属名が書かれる。

                            (版画と文・工藤哲彦)


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