子 供 ね ぷ た

 ねぷたの時期になると、子供たちは早くも町のあらころで売られる子供用のねぷたを持ち歩いている。

 一般に子供用ねぷたは三種あって、男児は扇型、女子は巾着型、小さな子供たちは金魚ねぷたである。その他、鳥籠、旗灯籠などがあるが、特に金魚ねぷたは組みねぷたの元祖といわれている。

 三本の薄く割った竹を丸く結んで形を作り、和紙を貼り、尾やひれをつけると金魚の形になるが、整った見事な美しさである。

                            (版画と文・工藤哲彦)


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