〈ブナコ〉
     
    

青森県は、森林面積が県土全体の約66%を占めている森林県です。
また、世界自然遺産白神山地のブナ林でも知られるようにブナの国でもあります。

ブナは昔から狂いやすいと言われており価値のある木材資源とは見られてきませんでした。そんな中登場したブナコの製法は、
ブナをわずか1ミリにかつらむきして、テープ状とすることでブナ特有の狂いを無くし、
コイル形状とすることで大きさの自由も生まれるものだったのです。

ブナコの場合、大きいものをつくりたければ、かつらむきにしたブナのテープを継ぎながら巻いていくだけでいいんです。
大木を必要としない、資源を無駄にしないものづくりが可能になったのです。

しかしブナコの魅力は製造面だけではありません。
インテリアのなかのブナコはとてもユニークな存在です。ブナという素材のやわらかさから、思わず手にとってみたい魅力が溢れ出ます。
しかも、機械で行う大量生産ではなく、職人の手で一つ一つ生み出される作品なので温かみを感じられます。

〈こぎん刺し〉

 

こぎん刺しとは弘前を中心とした津軽地方で300年以上前から伝わる伝統工芸品です。

最近では北欧雑貨の様なおしゃれな雰囲気が評価され、こぎん刺しに興味を持つ方が急増しています。
作り方も簡単なので初心者にもオススメできます…!

もともとは農家の方の普段着に使われていました。
寒冷な津軽地方では木綿の栽培が行えないため、綿製品はとても高価でした。
さらに1724年「農家倹約分限法」により、普段着に木綿を使うことが禁止され、麻布を着衣として用いられました。

ところが荒い仕立ての麻布は通気性が良すぎるため寒冷地の津軽では冬の寒さをしのぐことが出来ませんでした。
そのため1764年頃、木綿が手に入るようになると木綿で麻布に刺繍を施し、布地の目を埋めることで風が通りにくく、
暖かさを保つことの出来る構造になりました。これがこぎん刺しの始まりです。

模様は約300種類以上もあり、最近ではカラフルな糸や布を使ったコースターなども見られます。
誰でも簡単に作ることができるので是非みなさんもゆったり針仕事をしてみてはいかがでしょうか


(http://hokuohsofa.shop-pro.jp)