こぎん刺し
こぎん刺しの特徴は藍染めの麻布に用途によって、白い木綿で折り目にそって手刺し
するもので今日では用途によってウール地なども用いられています。
- 今は、模様を確実に刺すために、方眼目のグラフ用紙の上に線を入れた設計図を使い
ますが昔は口で伝え、見よう見真似で刺したそうです。
- こぎん刺し(津軽こぎん)は作られた場所によって、大きく三つの種類に分けられま
す。
こぎん刺しの種類
西こぎん
- 西こぎんは、お城のあった弘前から見た西側、今の西目屋村、相馬村、弘前市船沢
地区、小沢地区のあたりで作られている。
- 山に入って重い荷物を背負うために、肩に縞模様の工夫があり、黒いとと白糸で交
互に刺した五段の縞があるところから、「縞こぎん」と呼ばれています。
- 西こぎんは麻布が緻密なため、模様が細かくいろいろな模様が入って手間がかかる
ので、晴れ着に使われました。。その美しさ故に、かつて津軽地方では「嫁をもら
うなら西から」という話が合ったそうです。
東こぎん
- 東こぎんは、お城から見て東側、黒石市、尾上市、平賀町、弘前市黒石地区などで作られました。
- 風呂目の麻糸でおられた布に刺したものが多く、模様は縞がなく全体的に大胆で大柄なものが多いです。
三縞こぎん
- 三縞こぎんは金木町を中心に、木造町、車力村で作られ、鮮やかな太い三筋の縞模様が特徴です。
- デザイン的に優れたものが多いのが特徴です。
- 金木地方は冷害や凶作に襲われることが多く、そのためこぎん刺しをする生活の余裕がなかったのか、指し手が少なかったのか、現存するものは少なく、残っているものは大変貴重です。
   こぎん刺しの歴史はこちら